ニュース 第 13号 (2002・3)
「日常の中に浸透していくもの」デイジョン日仏文化協会事務局長
玄 倫 子 <フランス在住>
初めてVIPの集会に出席した。これまで礼拝以外に、様々な方の証しを聞く場に足を運んだことはある。少ない経験ではあるものの、キリスト教の集会はまず、賛美と祈りをもって厳粛に!?幕が開く。しかしVIPは違った・・・。1月29日午後7時10分。私は、到着が遅れたために、ほぼ見事に食べ尽くされたバイキング皿を軽く横目で眺めながら席を探したそして、同席の方と挨拶をした後、たわいのない世間話しをしながら、講演の時間を待った
食事の後、部屋を移ると、各椅子にパンフレットが置かれている。新車情報などもあり、企業の記者発表会を思わせた。押さえられない好奇心のゆえ、資料の隅々に目をやりつつ、はたと賛美や祈りがあるかと、緊張して顔をあげると、司会者の紹介後、岩原侑氏が登場。実体験に裏打ちされた力強い講演が始まった。帰途につきながら、考えたこと。何かが、今までと違う。そう、プロテスタント信徒が大多数のアングロサクソン系の外国のようだったのだ。 なぜなら、クリスチャンの集会が、日常のごく「自然の一コマ」として、軽やかに企画されていたからだ。「軽さ」と「日常性」は、習慣につながる。「習慣」は「文化」を生む「クリスチャン文化」形成の大きな担い手となるVIPの今後を祈ってやまない。
出 雲 有 希 子
クリスチャンでもなく、また、知っている人もいない中で、ただチラシを見て興味があるからと言って、果
たして、参加してもいいものだろうかと、初めは悩みました。しかし、事前にメールで質問し、その内容について親切に教えて頂きましたので、参加する事が出来ましたでも、いざ会場に着いてみると、どうして、入って行ったら良いものか分からず、「メールで、親切に教えて頂いた方に、一言、御礼を言って帰ろう。」と思い、その方を探し、挨拶に行きました。
すると、早速、私と同じように、初めて参加した方のテーブルに案内して頂きました。そして、普段、話を聞く機会もないであろう近江兄弟社の岩原社長をはじめ、浄瑠璃の豊竹英大夫のお話を伺う事が出来、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。すごく宗教色が強かったらどうしよう、などと、いろいろ心配もしたのですが、実際はとても爽やかな集会でした。
イサレ女史・著書
「殉教譜」の再版を聞いて
衆議院議員・和田山地の塩伝道所牧師
土 肥 隆 一
本書が初めて刊行されたのは1974年とのことである。
以来相当の年月が過ぎているが、著者である李賜禮女史の、あの真実の証言の迫力は記憶に残っている。
今回再販されるが、その意義は、日韓関係における真の和解をもたらす原点を提起する処にある。
和解は十字架の前での深刻な罪の告白と、その許しがあって初めて、その道が開かれる
それ以外に道はない。本書は、"許されない者"への"許し"のメッセージである。