ニュース 第 12号 (2002・1)
           
  「殉教譜」再版に向けて神戸ルーテル神学校教授(元校長)
                  鍋 谷 尭 爾

2002年の新年に際し、ひとことご挨拶を申し上げます。まず、VIP神戸の活動が、多くの方の良識ある交流の場として大きく用いられ、真実な方との出会いの場所となりますようにお祈りを致します。さて、この度、VIP神戸が李賜禮さんの「殉教譜」再版に協力されていると聞き、喜んでいます。 実は、私が韓国の歴史に関心を持つようになったのは、もう何十年も前のことでウエストミンスター神学校に留学中のことでした。親しくなった韓国留学生から朝鮮戦争の悲惨な体験をつぶさに聞き、また、36年に及ぶ日本統治が韓国人にどれほどの傷跡を残したかを 知って、驚き悲しんだことがきっかけでした。

その後、帰国した私は、日本に知られていない韓国の歴史、特に、韓国の教会の歴史をもっと深く学び、日本に紹介しなければと強く思わされ、神戸ルーテル神学校時代に、韓国との交流に努力しました。
そして、1975年の夏、光州YMCA副会長である李賜禮(イ・サレ)さんの訪日が実現し、これを機に、「殉教譜」がいのちのことば社から出版されました。

 この本は、韓国長老派教会の最初の7人の牧師の一人で、波乱と感動に満ち、最後は日本軍の拷問により殉教した李基豊(イ・キプン)牧師の生涯を、娘に当たる李賜禮さんが執筆したもので、
韓国では「たといそうでなくても」と同様、大きな反響を呼び、劇としてもよく取り上げられている著書です。
韓国では、今も再版が続けられているにも関わらず、日本においては絶版となっているこの本を、去年の夏の同女史再来日を機に、多くの方々の捧げものと奉仕で、再版しようと言う動きになったと聞きました。
これほどの逆境に遭ってなお、決して日本を裁かず、主を証しし、賛美する」李さんの文章を通 して、韓国と日本の真の和解が進展する一助になればと願ってやみません。
また、この再版が実現した暁には、この本を一読され、是非とも、李さんのお話しを直接聞く機会を持たれるようにお薦め致します。
李さんの話しを通して、神様からの恵みと勇気を手にされることを確信いたします。

唄野先生の講演をお聴きして
       サントリー株式会社勤務    末 木 宏 昌 

例会は心の行き届いたプログラムで、たくさんの収穫を頂いて帰ってきました。はじめに食事を済ませ、その後でゆっくり講演を聞く方式も良かったと思います。 また、唄野先生の講演で、今一度、人が神のかたちに造られた幸いを味わうことが出来ました。 「あや子がいないと私は私でない」とおっしゃる先生のお話しから、日常的な時間の中に、神の存在を気づかされました。 なお、唄野先生が紹介された「夫婦セミナー」に興味を持ち、先生にお手紙を書かせて頂いた処、すぐにご返事を頂きました。それによると、このセミナーは日本では開催されていないとのことでした。 夫婦の間で、人格的な交わりをどのようにして実現して行くのか。大汗をかいて、妻の目を見ながら、名前を呼ぶ練習をしてみたいと思っています。

<ハーベストタイムで>     「佐々木満男さん」を見て
               神戸市・篠 田 敦 子 

 VIP神戸の例会に何度も参加させて頂いていますが、今回、サンテレビで、ハーベストタイムを見て、改めてVIPの存在の大きさを知りました。 紹介されていた「Don't Worry」と言う本を是非買い求めたいと思い、書店まで出かけました。手にした本は一気に読んでしまいました。 クリスチャンの方の気持ちが、なかなか理解できなかったのですが、この本を読ませて頂いて、聖書を読んでみようかなという気持ちになりました。 なお、この前のVIP神戸の例会で、一緒の席に座らせて頂いた岡下徳子さんから「み言葉カレンダー」を頂きました。やはり、VIP神戸の西脇衛士さんの作品とのことで、このカレンダーを横に、聖書を読んでみます。ありがとうございました。